好きな俳優が特撮歌手になってた話
わたしはイセダイこと伊勢大貴さんのファンです。
テニミュを見て好きになって、応援していました。テニミュを卒業したときも彼の日吉が見られない悲しさもあったけれど、これから彼がするであろうたくさんの役にワクワクもしました。
ところがテニミュを卒業してから彼が出演した舞台は4本。地方公演がある長期公演は「極上文學」1本のみ。
かと言って仕事がなかったわけでは決してない。むしろ他の俳優に比べても忙しい方。
テニミュ期間中、卒業後あわせて1年と9ヶ月彼は俳優というより特撮歌手でした。全国各地のイオンモールを回り、Gロッソで歌い、特撮系ライブに出演。
わたしは最初の方こそ「関東でするミニライブは全部行くぞ。特撮詳しくないけど特撮歌手たちのライブも行ってみよう。」と意気込んで通っていましたが、子供向けヒーローショーも特撮オタク向けライブもわたしたちファンはお呼びでない雰囲気。
親子連れからの白い目、子供たちに向けられる彼の視線、全くわからない特撮ネタ。
最初は楽しかったもののやっぱりターゲットの客層があまりにもわたしたちと違いすぎて行き辛さはどんどん増します。
そんな中、わたしはファンとして大きな転機を迎えました。迎えたというより迎えざるをえなかった。
あるニンニンジャーのイベントで写真撮影列に並んでいたとき前に並んでいる子供連れの父親からニヤニヤ小馬鹿にした顔で「これ、好きなの?」と言われたのです。わたしは自分の好きなものを知らないオッサンに否定されてびっくりしてその時は何も言えず、「イセダイのことこれ呼ばわりするんじゃねえよジジイ」としか思えませんでした。でもよく考えると、
何枚もCDを買ってるわたしたちファンは一般的には奇異の目で見られること。
ほんとうは子供向けのイベントにわたしたちは来るべきではないこと。
それをオッサンは教えてくれたのかなあと。なんとなく自分でも思っていたことをまさか見ず知らずの人間に指摘されるとは…。
でもそんなことを他人に言われた怒り、悲しみをどこにぶつければいいのか、原因はどこなのか。わかりません。
強いて言えばそんなことに不満を抱える自分がどうかしているのかも。嫌なら見に行かなきゃいいわけですからね。でも見たい!キラキラ歌うイセダイを見たい!!!
こうやってウジウジ考えていても、やっぱり彼の出る舞台を観に行くとイセダイは素敵だ、好きだ、もっと応援したい。って思ってしまう。
わたし自身もどうしたらいいのか、どうして欲しいのかわかりません。
でもそろそろ俳優と歌手の二足のわらじはやめて欲しい。ただえさえこの1年で演技の経験値においては周りのテニミュ俳優に遅れをとっている。これからどんどん差が広がって俳優もやり辛くってくると思う。
だからこそ、これからどうやって活動していくのかはっきり教えて欲しい。
事務所もちゃんと彼の将来を考えて欲しい。
このまま特撮歌手と俳優の両方を続けるなら両方のファンがどちらの現場にも訪れられるような方法を考えるべきだと思う。もしくはどちらの仕事も均等にするべきではないでしょうか。
俳優の彼を好きになったファンをやみくもに引きずり回すのはやめてもらいたい。