今年見に行ってよかったものの話。

今週のお題「今年見に行ってよかったもの」

初めて今週のお題なるものを書きたいと思います。我々にぴったりなお題ですね。今年は幸い明治座で年越しをするのでまだ観劇納めはしてないんですが。

この趣味の世界に入って時間の浅いわたしにとってこの1年間は「見て」ばかりだったので一つに絞れないな…。ていうか、ペダステTWって今年だったんですね……!遠い昔のように感じるで…。



①「舞台弱虫ペダルTHE WINNER」

語るまでもないです。ペダステ生観劇はこれが初めてだったのですが、インターハイ3日目なだけあってキャストの気迫、熱量に圧倒されました。呼吸するのも忘れるくらい、最初から最後までがクライマックスでした。

わたしはどれだけペダステが続いてもこれを超えることはないだろうなって思っています。


②ブラックベルト

またシャトナーさんです。ムッシュモウソワールという架空の劇団が来日公演をするという設定の舞台。妄想が現実に、現実が妄想に、二つの境界がどんどん曖昧になっていく男たちの話でした。まずコンセプトが面白い。

鳥越さんが大学生の役で、周りに流されやすく環境によって真面目にも怠惰にもなる真のないモラトリアム真っ只中の青年の演技がとてもリアルでそんな彼が妄想に取り付かれる様が面白かったです。

2016年にまた来日して欲しい。


③竹林の人々

3連続登場鳥越裕貴さん。おそらくいままでテニミュしか知らなかったわたしにとって彼のする仕事が新鮮で面白く感じるんでしょう。

劇団鹿殺しさんの舞台です。バイト先の先輩で鹿殺しさんを好きな方がいて、初日始まる前からその方に「鹿殺しは面白いよ」ってハードルを上げられていたのですが、そのハードルを易々と越える面白さ。

鳥越さん本人もこの作品をとっても大事にしていて、役者としてとても大きなステップであったのではと思います。

劣等感のどん底に落とされて怒りや悲しみ、負の感情がぐちゃぐちゃになった主人公梅竹の心を暴れるように踊って表わしているシーンが衝撃的で印象的でした。


④CLUB SLAZY4

ここにきて今年1番ではないか!?と思うくらい素晴らしかったです。スーパー新人なのに……!

SLAZYはまだ閉店していないので感想は控えさせていただきます。

1のDVDを見たときも思ったけどサヨナラってめっちゃ良い曲。「サヨナラ 涙なら置いてきたよ、愛のすぐ横に。」良い!!!わたしは「あなたへの愛を置いてくるのに涙を流しきりました」っていう風に解釈してるのですが合ってますか?


UVERworld 代々木競技場女祭り

これだけ異質ですが間違いなく行ってよかったと言い切れます。実はわたし8年前からUVERのファンなんですがこの8年間で一番感動的なライブでした。

8年前のUVERworldのファンはわたしのような所謂「女オタク」が多かったのですが、今はファン層が全く違っていて男女比がほぼ1:1。女の子も見るからにオタクって人はほぼ見なくなって当時一緒にライブで楽しんだ人たちはもういなくなったのかなと寂しく思っていました。

UVER自身も「男に好かれるバンド」に憧れていたらしく、今のライブは男の子がいっぱいいてとても楽しそうです。もう当時のファンはいないのかなと思っていました。それでも良かったのですが、この日UVERworldが当時やっていた曲を入れたセットリストで当時を振り返り、当時応援していたファンに対して感謝の言葉を伝えてくれました。本当に幸せでした。

彼らだけは絶対にファンを裏切らないと信じられます。


最後だけ長くなっちゃいました。すいません。でもこう考えると1年って長いですね。時間に余裕のある大学生のうちに色々見たり聞いたり楽しいことを見つけていきたいです。

るひま納祭が楽しみ

なんか毎日暇さえあればここで稚拙な文章を書いていて、書いていない時には何書こうか考えていて、自分の生活の生産性の無さに悲しくなります。

今日はわたしのもう1人の好きな俳優さんの出る舞台のお話をしたいと思います。もう1人というか、もう今はこの方の舞台に行ってばかりなんですが。
鳥越裕貴さんです。鳥越さんはとにかく舞台、芝居、大好き!!!っていう方でハッキリと「良い役者になりたい」っていう目標がファンにも分かって、しかも舞台を重ねるごとに新しい一面を見せてくれます。まあどこが好きとか個人的なところは置いといて本題へ。
そんな鳥越さんですが、年末に明治座で行われる、る・ひまわり主催の舞台(題が長いので「納祭」と略します)に出演予定です。
こちらの納祭、サブタイトルに〜あんまり歌うと攻められちゃうよ〜とあるように何やら歌が多いようです。ミュージカルよりもストレートプレイの方が出演の多い鳥越さん。周りの出演者の方々は歌がとても上手く、焦りを覚えているらしいです。
確かに2部のパロディユニットの歌を聴いても周りのメンバー、歌上手い!高音の声の伸び、すごい!
 
でもやっぱりファンの1人であるわたしから言わせて貰えば、例え他の人に比べて歌が上手くなくても納祭という大きな舞台にキャスティングされたということは歌というディスアドバンテージを埋めてさらに上にいく何か(わたしは演技だと思う)があるからであって、それを製作陣から期待されているということ。
(先日座長の大山さんと出演したラジオで歌の話が出た時、パーソナリティの方がこれと同じことを言ってくださっていてとても感動しました。)
そして、鳥越さんも「ヤバイヤバイ」って言っているだけでなく歌がもっと上手くなるように練習、努力されているようなので歌も演技もとっても楽しみです。
早く年末にならないかなぁ〜〜
29日にこのブログに鳥越さんの演技について、歌について、良いこといっぱい書けることを願っています。

余談ですがアナログ人間のわたくし、リンクと動画の貼り付けを覚えました。

日常のモヤモヤ

学業への熱意を持たない意識の低い大学生のわたしですが、先日受けたある授業の教師があまりにも見当違いなことを口にしたのでここで愚痴らせてもらいますね。

「君たちはご両親に学費を払ってもらってこの授業を受けています。僕が君たちならその学費分のことを吸収しようとして必死に授業聞くけどね。」
「例えば、コンサートみたいに1回の授業を受けるのにチケットを買う必要があるとする。そうすればそのチケットの分だけ学んでやろうという気になるでしょう?」  



……?
これを言っていいのは学費を出してくれているわたしの両親だけでは?その学費をもらっている教師が言うのはお門違いでは?
1年に60枚以上のチケットを買っているわたしから言わせてもらうとチケット代に見合わないパフォーマンスをされたら最初こそ価値を見出そうとするけど最終的にはその人の出る舞台にはもう2度と足を運ばないと思うし、全く関係のないことを頭の中で考えてたりもする。
まず、お金をもらってパフォーマンスする人間が「お前には6800円分楽しむ義務があるぞ!」ってあぐらかいてたら誰も観に来ないし付いてこないぞ……。

(そもそも学校の授業とライブ、舞台は全然違う世界で、こんな例え話を持ち出すこと自体ナンセンスではないでしょうか?)

この先生の「生徒は学費分のことを吸収しようという姿勢が大事。」というのは的を射ている。しかしそれと同時に「教師は学費分のクオリティの授業を提供しようという努力が必要。」であるし、両者のこの姿勢が確立された授業こそ本当に実りのある、学ぶに値するものなのではないでしょうか。

と、学ぶ姿勢のない甘ったれ学生は考えたわけであります。この授業が輪講でよかった。

CLUB SLAZY 初演DVDを観ました!

CLUB SLAZYについての私の知識と言えば「もっくんたちがカッコイイ衣装で歌って踊る」程度でした。
でも、俳優畑のお友達にSLAZYが大好きな子がいてSLAZYが最高に面白いというツイートを何度も目にしてどんどん観たいなぁと思うように。しかしシリーズものなので手が出しづらい。観に行こうかな〜どうしようかな〜って思っているうちにSLAZY4が開演してしまい……これはいつものように悩んでるうちに終わってしまうパターンかなと思っていたところ…。
ツイッターでフォロワーさんにSLAZY面白そうだってことを言ったら「1枚チケット余ってるんだけど行く?」と言っていただき、16日に行くことに!!

それに先立ち予習として、先述のお友達からSLAZY1と2のDVDを貸していただきました。(3は別の方に布教中とのこと…)
早速家に帰って再生!
まず、最初に歌われる歌が良い。かっこいい。これでもう心が掴まれる。再生開始すぐにわたしは悟る。「これは絶対面白いやつや」

CLUB SLAZYの設定が、悲しみを抱えた女性だけがたどり着ける場所。それを聞いてわたしは、イケメン俳優たちが観客に擬似的に甘い言葉を囁いてキャーキャー言わせるようなショーテイストの舞台を想像していました。その頃の自分をぶん殴りたい。決してそんな軽い舞台ではなく、歌とダンスだけで観客の心を開きワクワクさせるような、俳優さんたちの実力に圧倒される舞台でした。(初演がこれだからそれ以降に期待が増します)
そして緻密な設定と人間関係がストーリーを重厚にしている。登場人物ひとりひとりのキャラがしっかり立っているからでしょうか。そんな中でもわたしは米原幸佑さん演じるCBにやられました。小さい身体からでる大きくて力強い歌声。CB演じる米原さんの歌はマグダラのマリアでしか聴いたことがなかったため、そのかっこよさにびっくり。キャラクターもかっこいい。最初はただの俺様ポジティブナルシストだと思ってたんですが、途中から周りのメンバーを想う熱いところが垣間見えてそのギャップにやられる。あと金髪たまらん。
他の登場人物もみんな深くて、人間味があって、ところどころに感情移入できておもしろいです。これから2〜4にかけて掘り下げられていくのかと思うとワクワクです。

また、ショーの熱くてギラギラした楽曲と登場人物が葛藤の中で歌うしっとりとした少し悲しい楽曲。どちらも素晴らしい。わたしの貧相な語彙力ではまだこの衝撃を表現しきれません…。

物語の中でCSLに招かれる女性の立場でも見られて、かつ、それより一歩引いた目線でも登場人物の葛藤を見られる。この視点の変化がこの舞台を楽しむポイントなのではないでしょうか。

SLAZY1のDVD、1回観ただけじゃぜんぜんたりない!あと2回は観たいです。でも2もあるし……
とにかく16日のSLAZY4を楽しみに、できるだけの予習をしたいと思います!
また素晴らしい舞台に出会えました。お友達に感謝です。

舞台俺たち賞金稼ぎ団 感想と前記事からの前進

9日夜 千秋楽
観劇しました。

わたしは特撮ファンじゃないのですが、特撮ファンなら胸熱だろうな!っていう要素がたっぷりで、「東映の特撮俳優による特撮ファンのための舞台」って感じでした。

伊勢くんの主題歌担当が決まってからTQGの最初の方しか見ていなかったわたしにはわかるところは少なかったのでおもしろさ半減、というところでしょうか。
わたしの勉強不足ですね……。

出演されている俳優さんたちもやはりヒーロー経験者なだけあって普通の役でも正義の味方の説得力がありました。
あとなにより東映なだけあってアンサンブルの方々をはじめとするアクションがすごい!本当に特撮を見ているような興奮でした。
東映の舞台ならではの長所が存分に押し出されてて良いなぁと思いました。

ここからは昨日も記事に書いた推しの話。
伊勢くんはやっぱり経験値の低さが出てたかな?と。ふとした、反射的に溢れるようなセリフが棒読みで舞台の世界から現実に引き戻されてしまう。激昂するような感情の込めやすいところは良いんですが。
ちょっと厳しい目でみすぎているのかもしれないです。嫌ならファンやめろよって話ですよね〜〜。
本編見終わって思いました。「好きな俳優にこんなに文句つけるならもうファン辞めるべきかな。応援する気持ちがなくなってるってことだよな。」と。

終演後しばらくして数名のキャストによるアフタートークがありました。戦隊時代の共演話や裏話など。観劇にきていたスーツアクターさんたちの登壇というこれまたファンには胸熱であろう場面も。
そのアフタートークを見ていると伊勢くんは元気にお話して盛り上げたり、マイクを持っていないスーツアクターさんに自分のマイクを渡したり。やっぱり周りを見て気遣いできる人なんだな。(空回りすることもある。大いにある。)やっぱり人としてとても好きだな。そう思いました。さっきまで演技を酷評してたくせに手のひら返し。申し訳ない。
その後、なんと、伊勢くんが担当している舞台の主題歌を披露という流れに!
先日散々不満を言った東映主題歌です。
イントロが流れて他のアフタートーク登壇者が盛り上がって、伊勢くんが歌い始めた瞬間、彼の顔がガラッと変わってすっっっっっごくキラキラし始めました。「特撮俳優の中に紛れた演技の上手くない特撮歌手」から「舞台の主役」に急変したわけです。わたしにはそう見えました。さっきまだ持ってたもう降りようかなという気持ちをグルッと540度ひっくり返されたような気分。
大人のために、自分のファンのために、特撮のファンのために歌われる曲はわたしの心を鷲掴みに来てファンへと引きずり戻しました。


結局わたしの中では彼が「なんの仕事をしているのか」が問題なんじゃなくて「誰に向けて仕事をしているのか」が大切だったんだなと悟りました。
これってかなりのエゴですよね。わたしのために働いてくれないと嫌。なんて。
確かに若手俳優はファンとの距離感が近いだけあって、ファンの出すお金が直接仕事や生活に結びつきやすい。そのためにもファンがお金を出しやすいような、出したいと思うような仕事をするべきと考えるの当然です。でもそれはファンが考えることではなく若手俳優を商売道具とする事務所、舞台製作、ひいては若手俳優本人が考えることであってファンではない。わたしたちが「だからファンが望むことをしろ」って言うのは正しくない。気がする。帰りの電車でそう思いました。
若手俳優はアイドルじゃないからそんなにファンに媚びる必要はない。(アイドルもその必要はないのかもしれない)
彼らが彼らの事務所が選んだ仕事を、受け入れて応援できる人がファンになればいいんでしょう。
でも、伊勢くんに関してはこのまま続けていたら今までのファンは確実に減っていくでしょう。現に減っています。今までのファンを失って特撮畑で新しいファンをつくるほかないのではないでしょうか。

何事もはっきりと「こうあるべきだ」という定義を決めるのは難しいことなのでなんとも言えませんが。
わたしはこれからもまだファンとして(今までほどではないけれど)彼の舞台に足を運びたいと思いました。



あと、これは余談なのですが主題歌披露が終わった時出演者のひとりが伊勢くんの生歌に感激して「大ちゃん(伊勢)ってそうだ、歌手だったんだー!」って仰っててファンとしては顔が引きつりました。わたしたちの中ではまだあくまで俳優です。

そしてもうひとつ。アフタートーク内で「伊勢くんもいずれは戦隊に……」というお話が出ました。東映さん、是非よろしくお願いします。インテリ系なのにどこか抜けててテンションの高いグリーンとかどうでしょうか。


好きな俳優が特撮歌手になってた話


わたしはイセダイこと伊勢大貴さんのファンです。

テニミュを見て好きになって、応援していました。テニミュを卒業したときも彼の日吉が見られない悲しさもあったけれど、これから彼がするであろうたくさんの役にワクワクもしました。


ところがテニミュを卒業してから彼が出演した舞台は4本。地方公演がある長期公演は「極上文學」1本のみ。

かと言って仕事がなかったわけでは決してない。むしろ他の俳優に比べても忙しい方。

テニミュ期間中、卒業後あわせて1年と9ヶ月彼は俳優というより特撮歌手でした。全国各地のイオンモールを回り、Gロッソで歌い、特撮系ライブに出演。

わたしは最初の方こそ「関東でするミニライブは全部行くぞ。特撮詳しくないけど特撮歌手たちのライブも行ってみよう。」と意気込んで通っていましたが、子供向けヒーローショーも特撮オタク向けライブもわたしたちファンはお呼びでない雰囲気。

親子連れからの白い目、子供たちに向けられる彼の視線、全くわからない特撮ネタ。

最初は楽しかったもののやっぱりターゲットの客層があまりにもわたしたちと違いすぎて行き辛さはどんどん増します。

そんな中、わたしはファンとして大きな転機を迎えました。迎えたというより迎えざるをえなかった。

あるニンニンジャーのイベントで写真撮影列に並んでいたとき前に並んでいる子供連れの父親からニヤニヤ小馬鹿にした顔で「これ、好きなの?」と言われたのです。わたしは自分の好きなものを知らないオッサンに否定されてびっくりしてその時は何も言えず、「イセダイのことこれ呼ばわりするんじゃねえよジジイ」としか思えませんでした。でもよく考えると、

何枚もCDを買ってるわたしたちファンは一般的には奇異の目で見られること。

ほんとうは子供向けのイベントにわたしたちは来るべきではないこと。 


それをオッサンは教えてくれたのかなあと。なんとなく自分でも思っていたことをまさか見ず知らずの人間に指摘されるとは…。

でもそんなことを他人に言われた怒り、悲しみをどこにぶつければいいのか、原因はどこなのか。わかりません。

強いて言えばそんなことに不満を抱える自分がどうかしているのかも。嫌なら見に行かなきゃいいわけですからね。でも見たい!キラキラ歌うイセダイを見たい!!!


こうやってウジウジ考えていても、やっぱり彼の出る舞台を観に行くとイセダイは素敵だ、好きだ、もっと応援したい。って思ってしまう。

わたし自身もどうしたらいいのか、どうして欲しいのかわかりません。

でもそろそろ俳優と歌手の二足のわらじはやめて欲しい。ただえさえこの1年で演技の経験値においては周りのテニミュ俳優に遅れをとっている。これからどんどん差が広がって俳優もやり辛くってくると思う。

だからこそ、これからどうやって活動していくのかはっきり教えて欲しい。

事務所もちゃんと彼の将来を考えて欲しい。

このまま特撮歌手と俳優の両方を続けるなら両方のファンがどちらの現場にも訪れられるような方法を考えるべきだと思う。もしくはどちらの仕事も均等にするべきではないでしょうか。

俳優の彼を好きになったファンをやみくもに引きずり回すのはやめてもらいたい。